銀行員になると誰もが自分は出世コースに乗れているのかどうか気になりますよね。中には出世には興味ないけど、左遷だけはされたくないと言う人もいると思います。
そこで今回そんな疑問を少しでも解決するべく、僕が働いていた銀行(メガバンク)の出世と左遷コースの違いについてお伝えしようと思います。
ただし注意点としてあくまでも一銀行の一例であり、各銀行によって人事方針は違うという事をご理解ください。
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銀行員の一般的な出世コース
初期配属店舗〜3店目
銀行での出世コースに乗れているかわかるのは、2店目への転勤と3店目への転勤のタイミングです。2店目や3店目が都市部の中核支店であれば、基本的に出世コースに乗れています。
また初期配属の1店目はあまり出世には関係ないように思います。面接時に得た印象やスコアを勘案して、それぞれにあった一番成長できそうな支店へ配属されるケースが多いように感じます。1店目で地方に飛ばされた場合でも成長を見越した配属の可能性が高く、1店目が地方だからと肩を落とす必要はなさそうです。
重要になってくるのは1店目と2店目での期待に応えられるだけの成長と活躍です。
実際に自分が成長できているのかどうかの判断は直属の上司や所属長の判断で決まります。コミュニケーション能力が高く人間関係構築が苦にならない人が出世できている要因はここにあります。また活躍の度合いは成績で決まります。
正直なところ支店によって成績を残しやすいところや残しにくいところがあるので、不平等感も否めないですが、個人成績の優秀者は出世コースに乗りやすいです。
3店目〜
出世コースに乗っている人は3店目の内に係長や課長やマネージャーと言われるような役職が付くことがほとんどです。
そして3店目での経験を積んだ後は、本部の人事や財務や企画などの経営に携わる部署に異動する事が多いです。また労働組合も出世コースに乗った人が異動する事も多いようです。
このように出世できているかどうかは自分の役職や部署でわかる事がほとんどです。
本部の部署を経験した後はそのまま本部畑で出世を続ける人や、支店営業に戻り出世を続ける人など様々です。基本的にこの辺りまで出世できれば、後はヘマをおかさない限りは安泰です。いかに減点されないかの勝負になります。
誰についていくかも大切です。銀行内で派閥競争もあり、誰についていくかで自分の将来が変わる事もよくあります。この辺りはしっかりと自分の目で見極めていく必要がありそうです。
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銀行員の一般的な左遷コース
こちらは出世コースとは真逆で、2店目と3店目で地方へ飛ばされた場合が基本的に左遷コースとなります。
また本部の部署のうちのいくつかは左遷コースの人が行く部署があり、2店目や3店目がそのような部署というケースもあります。与信判定で破綻懸念先以下を担当する本部の部署などはまさに左遷部署と言えるかもしれません。
とにかく、銀行においてあまり重要でない部署ばかり任されている場合は左遷コースに乗っている事を疑いましょう。
ただ勘違いしてほしくないのは、2店目と3店目が地方支店だから、左遷コースの人が行く部署だからと諦める必要はないという事です。何かしらのやむを得ない事情から出世コースに乗っているのに地方支店を経験するという事もあります。
また左遷コースに行きそうになっても2店目と3店目での活躍がしっかりと認められれば、出世コースに戻れる可能性も充分あります。
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出世コースに戻れなかった場合
3店目以降も出世コースに戻れなかった場合は、充分な役職も与えられないままの銀行員生活をしばらく送った後、出向されます。出世コースに乗れる人の方が少ないですから、多くの銀行員がこうなるでしょう。
自分よりも年下の上司に敬語を使わなけばならないという事も左遷コースでは日常茶飯事です。左遷コースを受け入れられないプライドの高い人は苦労するでしょう…。
また左遷コースの給与は、充分な役職もついていないため安く抑えられている事が多いです。
プライドもズタズタで仕事に見合っていない給与では耐えられないという人は、転職を検討する事が多いようです。自分が出世コースに乗れてないと判断した場合にスパッとやめてしまうのも選択肢の1つでしょう。
まとめ
銀行員の人は常に自分がどっちのコースにいるのか把握しておく必要があります。もしも自分が出世コースに乗っていると思う場合には、このまま大きなミスをする事なく仕事を続けましょう。権力者について行けば今よりも大きなポストに就ける事もあるかもしれません。
そしてもしも自分が左遷コースにいるかもしれないと思う場合には、いつでも転職できる準備をしておきましょう。転職の準備などのリスク管理をしておくだけでも気持ちが軽くなるはずです。
どちらのコースにいるにしても自分の頑張り次第で、将来は拓けてきますので、無理のない程度で今自分にできる最大の努力をしていきましょう。
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