うつ病続出!?元銀行員がパワハラの実態を公開 | ホットライン・離職率・年齢

よくニュースで〇〇銀行で〇〇ハラスメントが起き、加害者を懲戒処分といった報道がありますよね。こんなニュースが度々あって、社内でもパワハラやセクハラの根絶を誓っているにも関わらず、全然なくならないですよね。実は報道されていないだけで、実際にはもっと多くのパワハラやセクハラが行われており、心を悪くしている社員は多数います。そんな実態を今回は紹介します。

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銀行員のパワハラ

古い体質で縦の関係をかなり重視する銀行では、おそらく他の企業よりもパワハラが多いです。実際に僕の同期も支店配属後3ヶ月経たないうちに上司のパワハラによるストレスで突発性難聴になったり、他の同期はパワハラによるストレスと過労が原因で突然めまいがして倒れたりしていました。これは偶然僕の銀行が多かったということではなく、どの銀行でもあることかと思います。

縦の関係いわゆるピラミッド構造の銀行では基本的に上司の言うことには逆らえません。例え上司が間違っているとしても…。その上司も上司の言う事は絶対と育って来ているので、文化として根付いてしまっているのです。

 

パワハラの急降下

ノルマを必達しようという思いからパワハラをする上司はよくいます。役員から支店長への圧→支店長から副支店長や課長への圧→副支店長や課長から係長や主任への圧→係長や主任から一般社員への圧といった流れで圧力は加速をしながら下ってきます。当然一番苦しいのは一般社員です。もはや圧力はパワハラとなって降り注いできます。

この加速しながら下ってくる圧力と変わろうとしない古い体質こそがパワハラの原因だというのが僕の見解です。もちろんパワハラなんか絶対にやらないと誓っている人も当然います。しかし自分より偉い人からの圧力に耐えかねて、知らず知らずの内にパワハラになっていたというケースはよくあるのではないでしょうか。

 

うさ丸
パワハラの認識ないってほんとかゴラ!?
ロリス博士
本当でリス。認識のないパワハラが一番タチが悪いんだリス。

 

パワハラされやすい年齢

先ほどの説明にもありましたが若い一般社員が一番パワハラの被害に遭う可能性が高いと言えます。20代の社員は仕事でわからないことが当然多く、経験も乏しいため一番怒られます。僕の同期も20代なのですが、よくうつ病になってしまっています。また上司の心境を理解する事は出来ないのですが、明らかに怒られている若手社員は悪くないのに、ストレスの捌け口にされ、理不尽に怒鳴られているといった事もよく見たり聞いたりします。

 

うさ丸
30歳になる頃には少しはパワハラ減るのかゴラ?
ロリス博士
仕事が出来るようになると少しはパワハラ減るみたいでリスね。

銀行の若手社員の離職率

銀行の若手社員の離職率は見るからに高いです。統計を取ったわけではないので細かい数字はわかりませんが、「入行後3年以内離職率3割」「30歳までの離職率4割」と言われています。肌感覚的にもこの数値は正しいと思います。もちろんパワハラだけが原因ではないのでしょうが、離職の一因になっているのは間違い無いのではないでしょうか。

 

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パワハラを告発できないのか?

銀行ではパワハラにあったとき訴えることのできる場所は当然設けられています。

告発できる場所

  • ホットライン   確実に誰が通報したのかバレてしまいます。
  • 本部社員との面談 対策はしてくれますが結局は誰が通報したのかバレます。
  • 組合員との面談  基本的に役員や支店長クラスと密接な関係なので、無かったことにされる可能性があります。

正直内部に期待しても、取り合ってくれないか、通報したのがバレてしっぺ返しを喰らうかのどちらかです。労働基準監督署などの外部機関に相談すれば、なんとかしてくれるのは間違いありませんが、事が大ごとになってしまうのでなかなか難しいというのが実態です。

これがベターなやり方なのかはわかりませんが、誰にパワハラを受けているなどの名指しするのではなく、自分を早く転勤させてもらえるように掛け合った方がいいのかもしれません。銀行は大体3年で転勤ですから短いスパンでの転勤も叶えられる事があります。ただ3年間パワハラを受け続けると確実に心を悪くします。3年は短いようですが、苦痛な日々は想像以上に長く感じるものです。本当にどうしようもないなと感じたら転勤ではなく転職も視野に入れてみてください。偶然にも現在の20代の転職市場は開けています。

 

うつ病になったら

もしも悪質なパワハラによりうつ病になってしまったら、会社の専門医との面談の予約をしましょう。その専門医と精神科や心療内科の先生との判断を併せてしばらくの休養を与えられます。ちなみに僕の同期は2ヶ月近く休養を取った後に負担の少ない本部の部署に復帰していました。

この休養期間でうつ病をある程度克服できればいいのですが、心の病はそう簡単に治るものではありません。この与えられた休養期間を使って自分の将来進む道をある程度固めておきましょう。僕は転職する事は逃げの選択だとは思っていません。新天地で一から頑張る事は勇気ある決断だと思います。もしも辞めることになれば、支店に戻って手続きする必要はなく、本部の専門医のもとで退職の手続きをする事ができます。

 

パワハラした人の処分とは

パワハラが特定されるケースもあります。それは会社の専門医を通しての告発です。うつ病でそのまま退職を選択した方が、最後にパワハラ被害のことを話すという事があるようです。そうしてパワハラの告発を受けた上司は左遷される事が多いです。中には過去にパワハラなどで処分された人が集まる部署や支店があったりもします。ただし成績のいい人は目を瞑ってそのままというケースもありますが…。

またニュースで話題になっているように懲戒免職いわゆるクビになるケースもあるようです。このケースは労働基準監督署や弁護士と相談し、何個か証拠があった上での懲戒免職というケースですが…。

 

銀行員の将来性や恋愛事情やお金事情などの実態についてもっと詳しく知りたい方はこちらをチェック。

 

まとめ

1:パワハラはトップダウン式に降っていく。
2:会社のホットラインなどは役に立たないことがほとんど。
3:いつでも辞めれる準備をしておく

銀行のパワハラ対策は整っているようで実態は整っていませんし、頼りになりません。徐々にパワハラをする人は減ってきていますが、もしかしたら不況によるノルマ増大で急にパワハラ被害者が増えるという事も想定されます。パワハラが完全になくなるという事は今後も難しいと現時点では考えています。

自分の身を守れるのは自分自身です。パワハラを我慢し続ける必要はないので、無理をする前に休養をとりましょう。そこで一度落ち着いて今後を考えれば良いのではないかと思います。自分の身の回りの人がパワハラで苦しんでいたら、無理せずに休養するように伝えましょう。体や心が元気ならばいくらでもやり直しはききます。

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