同じ企業にずっと勤めていると避ける事の出来ないもの。
そう“出向”です。
最近銀行のドラマが何度か放送されていた為、世間一般の人が思う銀行の出向は、降格を意味する「左遷」や戻る事の出来ない「片道切符」を想像される方は多いと思います。
しかし本当に出向はネガティブな事ばかりなのでしょうか。今回この記事で、銀行員の出向の実態について触れていきます。
そもそも出向とは?
▼銀行員の出世コースと左遷コースの違いを知りたい方はこちら▼
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出向の定義
そもそも出向の意義ですが、会社の業務命令によって元の企業(親会社)に在籍したまま子会社や関連企業で働くこと。
銀行員の出向の種類
銀行員の出向は2種類あります。
業務出向(在籍)と斡旋出向(転籍)です。
業務出向とは?
斡旋出向とは?
斡旋出向は40代から50台のベテラン社員向けに行われます。籍も一緒に移籍となることが多いです。
子会社や関連企業に、いわば左遷という形で出向させ、極端に言えば自主退職や低賃金労働を強いる片道切符のことです。
銀行では大きなミスをした行員や、出世コースから外れた40代後半の行員にこの転籍出向を行うケースが多いです。
ちなみにパワハラやセクハラをした銀行員は斡旋出向されやすくなります。
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出向先は同じ会社のグループ会社や子会社、関連企業、そして比較的緊密な融資先に出向の辞令が渡されることが多くあります。
もちろん元の会社には戻れませんし、給料も減ります。
ドラマ「半沢直樹」やドラマ「集団左遷」はこちらに該当します。
世間一般がイメージする出向はこの斡旋出向のことを指しています。
つまり斡旋出向は一般的にネガティブな出向となります。
▼斡旋出向される前のリスク管理に関する記事はこちら▼
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銀行員の主な出向先
出向後の年収
今後の銀行員の出向について
今後間違いなく出向される人は増えていくでしょう。
また上述した内容と矛盾するようですが、業務出向された若手銀行員がそのまま片道切符として斡旋出向になるというケースも増えるでしょう。
日経ビジネス電子版のみずほFG社長の話(2019年6月4日)
革新的な分野では、取引先から経営管理ができる若手、シニアの需要はものすごくあります。そこに人材を供給し、その後は銀行に戻ってきてもいいし、取引先に行ったきりがあってもいい。
行ったきりというのは、シニアだけでなく、若い人も含めてです。
引用元:日経ビジネス電子版
つまり、業務出向だから安心という時代は終わりです。
厳しい事を言いますが、他人事ではないという認識を持っておく必要があります。
銀行員の今後については以下の記事にまとめましたので、以下の記事をご覧ください。
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銀行員が出向を言い渡された時の選択肢
もしも自分が出向されたらという事を事前に考えておく事は必須です。
仮に出向を言い渡された際の選択肢とすれば、以下の3つがあります。
- 出向を受け入れ、今よりも安い給料で働き続ける。
- リスク承知で独立して事業を起こす。
- 転職して、キャリアアップを目指す。
半沢直樹のように倍返しをして、登りつめる事は現実的ではありません。
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個人的に得策だと思うのが、『転職して、キャリアアップを目指す。』です。
出向先で自分のしたい仕事を選べず、今よりも安い給料で働き続ける事は、そもそも惹かれる点が一切無いですし、リスク承知で独立して事業を起こすのも、危険性が高すぎます。
独立するにしても、働きながら準備するのが得策の為、この選択肢も選ぶ必要がなさそうです。
となると残るのが、キャリアアップを目指した転職です。
銀行員は専門性が活きる場面こそ少ないですが、社会人としての基礎力と営業力が高い為、様々な企業から求められています。
お先真っ暗な出向ライフを歩むのであれば、自分の可能性を少しでも広げられ、給料アップも狙える企業に転職しましょう。
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銀行員が出向を言い渡される前にできる事
出向を言い渡されると転職すると言うのが一番の選択肢なので、出向を言い渡される前にできる事は、「自分の強みを再確認する事」「希望の転職先を見つけておく事」の2点です。
「自分の強みを再確認する」為の適正診断であれば【ミイダス】を使いましょう。
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銀行員の出向に関するまとめ
出向には2種類ある事がわかりましたね。
ポジティブな意味を持つ業務出向とネガティブな意味合いを持つ斡旋出向。
業務出向ならば順調に出世コースには乗れていると思われます。
銀行では10年目あたりの年数になると自分が出世コースに乗れているかどうかがわかります。
仮に自分が出世コースに乗れていないなと感じたら転職するのも1つの手段です。
常に自分が置かれている状況を冷静に把握しつつ、リスク管理をし、いつでも転職ができる準備をしておきましょう。
銀行員を必要としている企業は想像以上に多く、扉は開かれています。
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【元銀行員監修】銀行(メガバンク)に3年勤めましたが、以下の吹き出しのような悩みが頭の中をずっとループしていました。 銀行員もう限界…銀行員を続けていくのは無理そう…。将来性も無いし辞めようかな…。[…]